子供が小学生になるときは、仕事を辞めたほうがいいのかしら?
「小1の壁」を心配しているのなら、退職して子供に寄り添ってあげると、後悔より良かったことのほうが多いです。
共働きの家庭では、子供を保育園から小学校に上げる際に仕事と子育ての両立が難しくなる「小1の壁」は、大きな問題。
小学校に上がってからの学童保育は、18時で終わってしまうところが多く、時間が短くなってしまいます。
そうなると、子供は一人きりで過ごすことになり、仕事にも影響が出てしまいますよね。
しかし、退職して子供に寄り添ってあげることは、子供だけではなく、親にとっても安心を得られて良かったです。
この記事では、「小1の壁」を前に退職して良かったこと・後悔したことを解説し、再就職の悩みも解決します。
「小1の壁」が、どういうことなのかを知りたいあなたには、こちらの書籍がおすすめです。
「小1の壁」を前に、親子がやるべきことについて詳しく解説されていて、不安を解決してくれるおすすめの本です。
小1の壁で退職して良かったのは親も安心する4つのこと
退職して良かったことって何かしら?
私は、子供が小学校に入る3ヵ月前から2年生の秋までの間、子供に寄り添うために仕事を辞めて、専業主婦をしていました。
退職して良かった理由は、入学で新しい環境や生活に慣れない不安な子供に、4つのことができたことです。
子供は、小学校に上がったからといって、直ぐにしっかりするわけではないので、保護者は安全面と精神面で心配になります。
子供が早く学校に慣れてくれると、親も安心ですよね。
小1の壁を前に退職して良かったと思う理由は、以下の4つがあります。
この4つの理由は、子供からしても親がそばにいてくれるという、とてもうれしいことなのですよ!
親にも子供にも良いことが多いと思えるなら、小1の壁を前に退職を考えてみてもいいなって気になりますよね。
しかも、母親が家にいる時間が増えると、子供が小学校生活に早く慣れるだけではなく、親も学校行事を楽しめますよ。
ここでは、小1の壁を前に退職して良かった、4つの理由について詳しく解説します。
初めてばかりで不安でも学校に慣れるまで寄り添える
小1に上がったばかりの子供は、まだ慣れない環境で不安定な時期なので、親が寄り添ってあげられると安心です。
小学校が始まり、数日たったころの息子のことです。
学校行きたくない!
保育園では、毎日楽しそうに通っていたので、まさかそんなこと言い出すとは思っていませんでした。
担任の先生に連絡して学校での様子を聞いてみました。
クラスでは近所の幼稚園で仲の良かった子たちのグループができており、息子はその輪に入っていけていないとのこと。
このとき、私は家にいたことで子供を無理に登校させず、うれしかったことや嫌だったことの相談にのってあげられました。
担任の先生の協力もあり、試行錯誤の結果、息子は学校に通えるようになったのです。
仕事をしていたら、息子をイヤイヤ登校させ、寄り添ってあげることが出なかったと思います。
今では友達ができて、安心して登校できるようになりました。
学級閉鎖で急な休校でも一人で留守番の心配がない
流行り病(コロナやインフルエンザ)により、突然休校やオンライン授業になっても対応できることが安心です。
小学校は、指定感染症の欠席者が県や市が決めた基準を上回ると、学級閉鎖になります。
学級閉鎖になるタイミングは、基準を上回るとわかったときからなので、朝の学活後に急に帰宅になることも。
このとき子供は自宅に帰されて、親が家にいなければ一人でお留守番になってしまいます。
仕事をしていたら、急に休みをとらなければいけなくなって、職場に迷惑をかけるところでした。
2022年現在、コロナウイルスで無症状や濃厚接触の場合、オンライン授業を受けられます。
この体験談のように、小学校の休校は急なことが多いので、仕事をしていたら対応できなかったです。
授業に参加できなければ、内容がわからなくなってしまい、成績に影響するので退職して良かったということになります。
授業参観や懇談会など平日にある学校行事に参加できる
小学校は平日の行事が多く、退職して授業参観に出席できることで、子供の様子を知ることができます。
小学校の授業参観は、その日の最後の授業(5時間目など)で、保護者会はその授業が終わったあとに開催されます。
保育園は、土日に保育参観があったから参加できたけど、平日じゃ仕事していたら行けないわ。
授業参観に参加すると、子供の友達との様子や授業内の発言を見られます。
保護者会は、子供の同級生のお母さんとも知りあえて、他のお子さんの様子を聞くことができ、情報収集の良い機会。
今は、連絡網がないところも多いので、保護者会で連絡先の交換をしておくと、いざというときに役にたちますよ♪
先生の話を子供が聞きそびれてしまっても、同じクラスの子のお母さんに聞くことができましたよ。
また、子供では理解しきれない、担任の先生からの大事な話もあるので、低学年のうちは出席しておきたいところです。
授業参観での様子をみて、学校の話を親子で話すのもいいですね。
子供のやりたい習い事に付き添って褒めてあげられる
まだ一人では不安な、交通量の多い場所や電車や車で通う必要があっても、習い事をさせてあげられて、付き添えます。
小学生低学年の習い事は、早い時間に始まるところが多く、家の近くで通えるとは限りません。
実際に子供が興味をもった、ダンスやピアノの習い事は、家から離れたところにありました。
確かに、駅前など人や車が多いところにある教室って多いわね。
保育園のころは一人で歩かせることがほとんどなかったので、不安ですよね。
子供が通っていたところは、難易度でクラス分けされ、上手な子ほど遅い時間に始まる仕組みになっていました。
学校が終わって、15時からのレッスンだったのですが、仕事をしていないことで、毎回車で送ってあげられました。
仕事を続けていたら、仕事が終わってからでは間に合わないので、この習い事はさせてあげられませんでした。
レッスンしている姿を見学できたので、たくさん褒めてあげられましたよ♪
他にも親の退職以外で、「小1の壁」によって、親も子供も良かったことがあるなら、もっと知りたいですよね。
この解説本なら、「小1の壁」を乗り越えるために役立つ情報がいっぱい詰まっていますよ。
小1の壁で退職を後悔する理由は収入と兄弟姉妹のこと
もうすぐ小1になる子供のことだけを考えていた退職した結果、後悔してしまったということもあります。
小1になる子供のことだけを考えていて、収入や夫、兄弟姉妹のことを考えていないと後悔してしまいます。
母親が、小1になる子供のそばにいてあげることは、子供にとってはとても良いことです。
しかし、女性が子育て期に退職すると、いずれ収入や再就職などの問題に直面することになります。
小1の壁で退職するときは、子供の成長に合わせて復職の可能性も考えて決めると良いですよ。
ここでは、小1の壁を前に退職して後悔した理由について紹介します。
正社員を退職すると収入が減少で家計にダメージ
共働きをしていて、小1の壁を前に母親が正社員を辞めるということは、家計にとって大きなダメージです。
若い世代は、父親の収入だけでは足りず、母親も働くことで生活が成り立っている家庭が多いのが現状です。
母親がフルタイムで働いているのに退職をしたら、減る収入は数万円どころの話ではありませんよね。
後に、子供が学校行っている間に非正規として働いても、正社員のころに比べたら収入は減少したままになってしまいます。
正社員として働いていたころの収入に戻せるようになるには、かなり時間がかると考えるほうが良いでしょう。
退職と再就職を計画的に考えたほうが良さそうね。
仕事を理由に保育園や学童を利用しているなら退園に
小1になる子供のために退職を検討しているときに注意したいのが、兄弟や姉妹の保育園・学童の退園問題です。
仕事を理由に兄弟姉妹を保育園・学童に預けていると、保育の必要性がないと判断され、退園になる可能性があります。
下の子は、まだ保育園に通っている途中なのに、退園になってしまったら困るわ。
保育園や学童は一度辞めてしまうと、また入園するために、審査や待機の期間が必要になってしまいます。
退職を考えているなら、退園基準を確認しておきましょう!
保育園に継続して預けたい場合は、短時間でも働く必要があります。
保育を継続するために転職になる場合、猶予期間が定められているので、確認しておくといいですよ。
例外として、保育園に通うお子さんが年長児の場合、退園しなくても大丈夫なケースもあるので、確認してみてくださいね。
小1の壁で退職なら再就職の条件は子供を一人にしない
小1の壁で退職したけど、再就職するならいつがいいのかしら?
若ければ若いほど、就職は有利です。
再就職するなら、自分の年齢を考慮しながら、子供が一人にならない状況ができてから考えてみましょう。
しかし、焦って再就職してしまって、放課後に低学年の子供を一人にしてはいけません。
正社員に戻るタイミングを誤ると、子供も親も不安でいっぱいになってしまいます。
しかし、子供の不安を取り除き、自分もスキルアップしておくことで、再就職しやすくなりますよ!
この項目では、子供が小学校に慣れてから考える、再就職や空いた時間に始めてみるパートについて解説します。
正社員に戻るなら放課後の居場所を確保してから!
子供が小学生の間は、放課後の居場所を確保してから、正社員に戻ることを考えましょう。
通常の日に子供の下校時間に合わせて、フルタイムで復帰するのは無理です。
特に、低学年で一人きりでお留守番させるのは、安全面から不安ですよね。
夏休みや冬休みなどの長期休暇も心配です。
それに、小学校の低学年は毎日のように早く、高学年になっても思ったよりも早く帰ってくる日があります。
正社員で仕事復帰を望むなら、放課後や長期休暇に子供の居場所を決めておくと安心です。
放課後の子供の居場所例はこんなところがあります。
どこで、預かってもらうことになっても、父親や祖父母などの母親以外でも迎えに行けるようにしておくと良いです。
子供が一人にならずに済む環境が整ったら、正社員になることを考えましょうね。
子供が大きくなるほど女性が正社員に戻るのは難しい
収入を考えるといつかは正社員に戻りたいけど…
子供が大きくなるほど、働ける時間は増えるけど、年齢が重視される女性の再就職は難しくなります。
子供が成長すれば、だんだん一人で行動できる時間が増えて、親も安心して働き出られるようになります。
しかし、女性の場合は採用される際に年齢が大きく重視されるので、再就職が遅くなるほど不利になります。
職種によっては、若さを重視して採用している企業も多いのです。
子供の成長を待っているだけだと、再就職はどんどん難しくなりますよ。
小1の壁で退職するなら、働いてない時期を有効に使い、資格を取るなどスキルアップがおすすめですよ。
スキルアップできれば、年齢や子育て中に関係なく、再就職できる可能性が高くなりますよ。
正社員に戻って変わる家庭の変化に注意
母親が正社員に戻ると、家庭内のペースが大きく変わるので、家庭内のストレスがたまらないようにしましょう。
退職後に時間をかけて家事をした場合、同じペースでこなすことはできないので、時間に追われてしまいます。
母親が働きに出ると、父親は家の中がこんな風に変わってしまったという口コミも。
再就職すると、一気に余裕がなくなります。
母親に余裕がなくなると、家事や子育てが思うようにできないことで、ストレスがたまりやすくなります。
ストレスがたまった状態だと、夫は迷惑と感じることも。
収入は大事ですが、家庭内のストレスがたまらないようにするのも大事ですよ。
家庭と仕事のバランスがうまく取れるようになってから、正社員を考えることをおすすめします。
パートを始めるなら柔軟なシフトが組めるところ
子供が学校に慣れて給食が始まったら、パートで働こうかな?
こんな風に、少しでも働きたいと思っている場合も多いのではないでしょうか。
子供に合わせた、柔軟なシフトに対応してくれる企業でなら、パートを始めてもいいでしょう。
小学校は帰宅時間がバラバラで、低学年だと4時間目で終わる日も多く、長期連休にも対応できなければなりません。
4時間授業の日などは、早ければ13時台から家に一人でいることになります。
これが、まさに「小1の壁」のひとつですよ。
子供を優先に考えてパートを始められるかの判断は、この3つを満たしているかがポイントです。
- 給食が始まり、まとまった時間が取れる
- 学校生活に慣れている
- シフトを選べる
まとまった時間の目安として、子供の学年と、子供が学校に行っている間に働ける時間を見やすく一覧にしてみました。
<子供の学年> | <下校時間> | <勤務可能時間> |
小学校1、2年生 | 13時~14時 | 3~4時間 |
小学校3、4年生 | 14時~15時半 | 4~6時間 |
小学校5、6年生 | 14時~16時 | 5~8時間 |
子供が学校に慣れてくれば、放課後や夏休みなどは「放課後クラブ」なども活用できるので、勤務時間を延ばすことも可能です。
子供の予定に合わせて、働く時間を調整できるなら安心して働けますよね。
また、パートとして働くと、何もしていないより正社員への転職もしやすくなりますよ。
パートは、働き方を選べるのが良い点なので、子供が楽しく通学できるようになったら、パートすることを考えてみてもいいでしょう。
まずはパートからなら、ハードルが低くていいわね♪
まとめ
- 小1に上がったばかりの子供は、まだ慣れない不安定な時期なので、親が寄り添ってあげると安心
- 流行り病(コロナやインフルエンザ)により、突然休校やオンライン授業になっても対応できるのが良かった
- 小学校は平日の行事が多く、小1の壁を前に退職して授業参観などに出席することで、子供の様子を知ることができて良かった
- まだ一人では難しい、交通量の多い場所や、電車や車で通う必要がある習い事をさせることができ、付き添える
- 小1の壁を前に母親が正社員を退職するということは、家計にとって大きなダメージ
- 仕事を理由に兄弟姉妹を保育園・学童に預けていると、保育の必要性がないと判断され、退園になる可能性がある
- 子供が小学生の間は、放課後の居場所を確保してから、正社員に戻る
- 子供が大きくなるほど、働ける時間は増えるけど、女性の再就職は難しい
- 母親が正社員に戻ると、家庭内のペースが大きく変わるので、家庭内のストレスがたまらないようにする
- 子供に合わせた柔軟なシフトに対応してくれる企業でなら、パートを始められるので良かった
慣れた保育園から離れて、子供が小学生に上がるときの精神状態は、親がしっかりと支えてあげる必要があります。
「初めが肝心」という言葉がありますが、母親が支えられたら、子供はその後の小学校生活が安心して送れますよ。
小1の壁で退職したことを子供に関われるひとときの大事な時間、とポジティブに考えてみてはいかがでしょうか。
「小1の壁」で退職することの良いところと悪いところがわかったら、子供にしてあげられる他のことも知りたいですよね。
それなら、お子さんの入学前から1年生が終わるまでの親ができるサポートについてわかる、この本がおすすめ。
「小1の壁」の意味から解決方法までを具体的に解説、あなたの不安を一気に解消してくれるので、ぜひ読んでみてくださいね。