暖かい季節になると寄ってくる虫や台所に出てきてしまうゴキブリも、なるべく薬品を使わずにいなくなる方法があったらいいと思いませんか?
そんな時には、ミントの生葉を使ってハッカ油を作れば、置き型の虫除けやハッカ油スプレーなどに応用させることができます。
揃える材料も少なく作り方も簡単ですし、長期的にみるととっても安く済むのです。
ハッカ油の作り方はミントの葉っぱを細かく切ったり、すり鉢でつぶしたりしてキャリアオイルに漬けて濾すだけ。
ミントの香りで癒されつつ、虫除けもできたら最高ですよね。
虫除けになる反面、ミントの香りが好きな虫もいますし、妊婦・子ども・ペットへの注意も必要なのでしっかり調べて作りましょう。
この記事ではハッカ油の作り方や虫除けに使うときの使い方、注意点を紹介します。
ハッカ油の作り方はミントの生葉から3通りの方法で♪
普段の料理などにもミントは使ったことがありませんが、花屋やスーパーなどで売られているようです。
花屋やデパートの食材店、スーパーなどで売っている生葉のミントと、キャリアオイル・鍋・エタノールを用いた3通りの方法で簡単にハッカ油を作れます。
私も作ろうと思いスーパーの野菜売り場に行きましたが、残りが少なくスペアミント2袋しか買えませんでした。
ミントの旬の季節は6月~夏場なので、この時期から外れている場合はミントを扱っていないこともあります。
ミント油を毎日のように使うなど、使うスピードが速い場合は「栽培する」という方法もおすすめです。
ミントは育てるのが比較的簡単なので、鉢植えを一つ買うと良いでしょう。
ハッカ油を定期的に作る場合は毎回ミントを買いに行かなければならず、たくさん買うとお金がかかってしまいます。
自宅で緑を楽しみながら使う方法が一番コストパフォーマンスの良い方法になりますね。
そこで、家庭で作ることができるハッカ油の代表的な作り方を3つ紹介します。
家庭でできる一番簡単なハッカ油の作り方
家庭で一番簡単にできるミントの抽出方法は、キャリアオイルに生葉をすりつぶして漬けておくという方法。
最低限3つの材料があれば作れるので思ったよりも気軽に作れそうです。
キャリアオイルにオリーブオイルが使えるので、ミントを買うだけでもこだわらなければ家にある材料で作れそうですね。
約1週間寝かせることでオイルとして使用することができます。
もっと濃いオイルがお好みなら、この作り方をさらに数回繰り返して濃くしていってください。
オイルを保管する時は暗いところで保管するようにしましょう。
キャリアオイルにはオリーブオイルのほかに、サフラワー油、アーモンド油、ナッツ油、ホホバ油なども使うことができます。
家でこんなに簡単に作ることができるんですね!
びっくりです。
1週間待つのはなんだか長く感じてしまいますが、2回目以降は定期的に作ることができれば待ち時間も気になりません。
とにかく早く作りたい場合は鍋とコンロを使う‼
とにかく早く作って使いたい!という場合は火にかけて強制的にミントオイルを抽出させる方法もおすすめ。
コンロや鍋を使うので、火を使う、鍋を洗うなどの手間がかかってしまいます。
ハッカ油を作る時の材料はそんなに変わらないですが、作り方が違うのですね。
加熱する方法は火傷に注意して作業してくださいね。
待ちきれない私も、実はこの方法を試してみました。
ですが、手に入ったミントの量に対して油が多かったのか、香りがあまりついてくれませんでした。
火にかけている時はすごくミントの香りが漂っていたのですが、火を消して冷ますとあまり香りがしませんでした。
せっかく作ったのにあまり香らなかったので、今度作る時はたっぷりミントを用意しようと思います。
次こそはミントの葉をたくさん用意して濃いミント油を作りたいわ‼
エタノールを使ってメントールエキスを抽出
こちらの作り方は、キャリアオイルではなく、エタノール(アルコール)を使ってメントールエキスを抽出する方法です。
私は作り方を調べていてよく「チンキ剤」という言葉を目にしたのですが、なんだろう?と思い調べました。
チンキ剤とは、生薬やハーブの成分をエタノール、またはエタノールと精製水の混合液に浸すことで作られる液状の製剤のことです。
チンキ剤だとエッセンシャルオイルではなくエタノール(アルコール)を使うんですね!
そして、乾燥リーフも使えることにビックリしました。
ペパーミントオイルの効果や効能は「ハッカ油」とほぼ変わらないのです。
※ここまで、分量が特に書いてありませんが、手に入るミントの量も様々です。
この3つの作り方は、ミントの葉の上からオイルを入れて、ひたひたになるくらいの量が目安です。
ハッカ油の作り方を覚えたら虫除けに使ってみよう♪
ハッカ油はゴキブリや蚊などの虫除けに置き型やスプレータイプにして使えますが、ミントの香りが好きな虫や妊婦、子どもやペットにも注意が必要です。
ハッカ油はミント特有のスーッとした清涼感があり、防虫・消臭・抗菌・リラックスなどのさまざまな効果がありますよね。
ハッカ油を作ったら、それを上手に活用していきましょう♪
この項目では、その中でもみなさんが一番気になっている虫除けについて紹介していきます。
ハッカ油はゴキブリや蚊などの虫除けに使える!
ハッカ油は私たち人間には爽やかな清涼感を感じるものですが、多くの虫にとっては苦手な臭いなのです!
そして、薬剤などは使っていないので虫除けにハッカ油を使えば体にも負担が少ないのがいいですね。
そんなハッカ油は、どんな虫たちに効果があるのか調べました。
- ゴキブリ
- 蚊
- ブヨ
- カメムシ
どこにでもいて、でも誰もが嫌がる虫たちなので、ハッカ油を置くだけのひと手間で寄ってこないというのは嬉しいですね。
さて、ここでみなさんにお伝えしておきたいことがあります。
ハッカ油は虫を寄せつけない防虫効果はありますが、殺虫効果はありません。
時間が経って匂いが弱まればまた虫は寄ってきてしまうので、一時的な予防アイテムなのです。
置き型タイプでの効果は4時間くらいという口コミが多数みられました。
虫が気になるところにある虫除けには、朝・昼・夕方・寝る前などにオイルを足すといいでしょう。
靴箱やシンク下などの密閉された空間などは1日1回でも香りが持続されるようです。
ゴキブリは誰もいなくなった夜に活動するので寝る前にオイルを足すのがおすすめです♪
作る前にしっかりチェックして欲しい注意点
ハッカ油は天然由来の成分だから安心、安全と思っていませんか?
ですが、スースーするメントール成分は、皮膚や粘膜などが敏感な妊婦さんや赤ちゃんには刺激が強く感じる場合があります。
調べてみると、他にも注意点があったので紹介します。
- スプレーで使う時の効果はだいたい2時間前後
- ミント系の植物が好きな「シバンムシ」が寄ってくる可能性がある
- 妊婦さんや赤ちゃんには刺激が強い
- 猫はハッカの香りが苦手
私がビックリしたのはミント系の植物に寄ってくる虫がいること!
ミント油は虫除けに使えるとは聞いていたのですが、まさかそのミントの香りが好きな虫が存在するとは知りませんでした。
ミントの香りが好きで寄ってくる「シバンムシ」の幼虫に寄生している虫が人間を刺す虫なのだそうです。
なんだか穏やかじゃないですが、対策もちゃんとあるのです。
シバンムシは「ヒバ油」の香りが嫌いなので、心配な場合は「ヒバ油」を数滴混ぜるといいでしょう。
虫が嫌いだからどうしようかと思ったけれど、ヒバ油を使えばいいのね♪
しかし、ヒバ油にもデメリットはありますので、使う場合はしっかり調べて使いましょう。
家の中では重曹に染み込ませて置き型として使おう
お茶パックの袋と重曹があれば、ハッカ油を置き型の防虫剤として使うことができます。
私もゴキブリ対策に市販の置き型の防虫剤を使っていますが、あまり効果が感じられず、夜中に暗い台所に行くと時々黒いものを発見してしまいます。
せっかくハッカ油の作り方を知ることができたので、置き型の防虫剤を作り台所、消臭目的で靴箱に入れてみようと思います。
材料の中にある適量とは、作りたい個数のことです。
自分が置きたい場所の数だけ容器を用意しましょう!
作り方もすごく簡単でビックリしました。
重曹は混ぜるのではなく、染み込ませることに使います。
重曹が匂いをとってくれて、ハッカの香りが広がるので、靴箱の消臭剤としてもおすすめです♪
ハッカ油のスプレーと役に立つ使い方4つ
ここまでハッカ油の作り方や虫除けに使う方法などを紹介してきました。
この項目では、虫除けのもう1つのスプレータイプの使い方と、虫除け以外の役に立つ使い方を4つ紹介します。
ハッカ油をスプレータイプなどにして薄めると、使用期限が1週間~10日になってしまいます。
使用期限がグッと短くなってしまうので、虫除け以外でも役に立つ方法を調べ、中でも毎日役立つものを4つ紹介します。
スプレータイプで外出時の虫除けに持ち歩き
外出時など、大勢の前で虫除けスプレーをすると臭くて嫌がられてしまいますよね。
そんな時でも、ハッカ油の虫除けスプレーならそんなに匂いが広がって嫌がられることもありません。
ハッカ油を使って作る外出時にも使える虫除けスプレーの作り方を紹介します。
無水エタノールは、薬局に売っています。
ですが、お値段が500ml入りで1,000円以上するので購入するのを迷ってしまいました。
スプレータイプは、ハッカ油を薄める作業をするんですね。
衣服の上などにスプレーして使い、虫除けの効果はだいたい1~2時間です。
短い外出は1回だけでも効果はありますが、外出が長くなる場合は持ち歩いて定期的にスプレーしましょう。
ハッカ油と水は混ざらないので、まず無水エタノールとハッカ油を混ぜてから水を混ぜてくださいね。
そして、使用する直前には容器を振ってから使用します。
スプレーは作ってから7~10日を目安に使い切れる量を作り、使い切るようにしましょう。
持ち運びに便利なように小さいスプレー容器に移し替えてもいいですね。
スプレータイプで使うには、1~2時間前後で効果が薄れてしまうようですよ。
こまめにスプレーをする必要があるのですね!
消臭虫除けだけじゃない!他の使い方4選
この記事ではミント油の作り方と虫除けについて紹介してきましたが、ミント油はもっとたくさんの使い方があるのです。
その中でも毎日の生活に役に立ちそうなものをピックアップしました。
- 外出時のマスクスプレーに
- 気になる汗のにおいや靴の匂いにワンプッシュ
- 夏場の入浴に爽やかバスオイルに
- 床や畳掃除にハッカ油スプレー
私が一番注目したのは床掃除に使えることです。
スプレータイプにして持ち歩いていても、カバンの中で忘れられていることもあるでしょう。
なるべく早く使い切りたいですよね。
でも、床掃除に使えるのだったら作ったハッカ油も毎日使えて余らせることなく使い切ることができそうです。
掃除をする床にシュッとひと吹きして雑巾で拭くだけ。
ハッカ油には除菌・防カビ効果もあるのです。
爽やかな香りでお掃除をした後もさっぱりと爽快感が残りますよ。
まとめ
- なるべく薬品を使わず虫除けをしたい時は、自分でハッカ油を作り、スプレータイプや置き型の虫除けを作ることができる
- 花屋やデパートの食材店、スーパーなどで売っている生葉のミントと、キャリアオイル・鍋・エタノールを用いた3通りの作り方で簡単にハッカ油が作れる
- ハッカ油はゴキブリや蚊などの虫除けに置き型やスプレータイプにして使える
- スースーするメントール成分は、皮膚や粘膜などが敏感な妊婦さんや赤ちゃんには刺激が強く感じる場合がある
- ミントの香りが好きで寄ってくる「シバンムシ」がいて、その幼虫に寄生している虫が人を刺す虫なのでシバンムシの嫌いな「ヒバ油」を合わせて使うといい
- お茶パックの袋と重曹があれば、ハッカ油を置き型の防虫剤として使うことができる
- スプレータイプの虫除けの作り方はハッカ油と無水エタノールと精製水を混ぜるだけ
- ミント油は汗や靴の匂い、マスクの消臭から床掃除まで、たくさんの使い方がある
ミントの生葉を使って自分でハッカ油を作れ、しかも作り方も簡単です。
虫除けもスプレータイプだけじゃなく、置き型の虫除けも作ることができるので、自分の使いたい場面に合わせて使えますね。
私は家の各部屋に消臭&芳香剤を置いています。
手間は少しかかりますが自分で作ることで費用は少なくて済むので、ぜひハッカ油の消臭剤を取り入れてみてくださいね♪