結婚式のご祝儀袋はボールペンで書いてもいいの?
結婚式のご祝儀袋はボールペンや万年筆など、細いペンで書いてはいけません!
マナー違反にならないように、必ず筆か筆ペンで書きましょう。
筆や筆ペンが苦手という場合には、筆ペン風に書けるサインペンがあるのでおすすめ!
ご祝儀袋を書くときに使うペンや書き方のマナーを守らないと、新郎新婦に失礼です。
この記事では、結婚式のご祝儀袋を書くときに使うペンのマナーや、ご祝儀袋の短冊や中袋の書き方を紹介しています。
正しくご祝儀袋を書いて、新郎新婦をお祝いしましょう!
結婚式のご祝儀袋はペン選びが重要!マナーを説明
結婚式のご祝儀袋を書くときには、使って良いペンとマナー違反になってしまうペンがあるので注意が必要です。
相手によって使って良い場合と、不快に思わせてしまう場合があるので、相手がどのような立場なのか、どのような考え方をする人なのかを知っておくといいですね。
ご祝儀袋を書くときになって「ペンがない!」と焦らないように、また慣れないペンでいきなり本番書きにならないよう、事前に準備しましょう。
それでは、使って良いペンと良くないペン、おすすめのペン、使うペンのマナーについて紹介します。
基本は筆か筆ペン!ボールペンはマナー違反!
結婚式のご祝儀袋を書くときには、使って良いペンと使ってはいけないペンがあります。
マナーを守って、相手が不快に思わないように気をつけましょう!
ご祝儀袋に文字を書く際には、筆か筆ペンを使うのが正解です。
普段はなかなか使う機会が少なく扱いが難しいので、練習してから書くといいですよ。
ボールペンや万年筆は細い字しか書けないので、ご祝儀袋の表書きを書く場合には向きません。
鉛筆は消えてしまうし、ご祝儀袋などを書く際にはマナー違反なので使わないでください。
人によってはサインペンで書くことを失礼だと感じる場合があります。
近しい友人や格式をそこまで重んじることがない場合や、カジュアルな式の場合などは、サインペンで書いてもいいかもしれません。
しかし、上司や格式を重要だと考えている人の場合はサインペンで書くのはやめておきましょう。
なるべくなら筆や筆ペンで書けるといいですね。
また、最近は「筆ペン風に書けるサインペン」も売っているので、筆ペンは苦手という場合にはおすすめです。
マナーをしっかりと守って、失礼のないようにしましょう!
ご祝儀袋を書くときに注意する筆記用具のマナー
結婚式のご祝儀袋を書くときに気を付けなければいけないマナーがあります。
大切な人に気持ちが伝わるよう、きちんとマナーを守ってお祝いしましょう!
毛筆か筆ペンで書く
ご祝儀袋を書くときには、毛筆または筆ペンを使いましょう。
ボールペンや万年筆のような細い字になってしまうペンは向いていません。
毛筆や筆ペンは慣れていないから、うまくかけるか自信がないわ。
そんなあなたは「筆ペン風サインペン」がおすすめ!
サインペンだけど筆で書いたような風合いになるので、普段筆や筆ペンより使いやすいのに、筆ペン風の文字が書けますよ。
濃い黒・墨色で書く
必ず濃い黒色で書きましょう!
黒と言っても薄い黒から濃い黒まであります。
今は筆記用具の色合いがとても豊富になっていて、赤っぽい黒や青っぽい黒など、黒だけれど真っ黒ではない色もたくさん売っています。
薄い黒色は葬式のときに使う弔事ようなので、結婚式のご祝儀袋では絶対に使わないでください。
楷書体でハッキリと書く
冠婚葬祭などのご祝儀袋を書くときは、必ず楷書体で丁寧に書きましょう。
短冊の幅に合わせて「大きく」「ハッキリと」「丁寧に」心を込めて書こう!
小学校で漢字練習をするときのように、「トメ」「ハネ」「ハライ」など、しっかりと意識するといいですよ。
マナーをきちんと守って、相手に失礼のないようにしましょうね!
おすすめの筆ペンを紹介!慣れるまでは書きづらいかも
私が使ったことがあるペンの中で、書きやすいペンを紹介します。
ご祝儀袋を渡す直前で焦らないように、余裕を持って揃えておきましょう!
筆ペンならぺんてる!というくらい有名な文具会社から発売されている、お馴染みのあの筆ペン!
毛筆なので慣れていないとかなり書きづらいのがデメリットです。
でも顔料インキだから和紙のような素材にはにじみづらいので、筆ペンの扱いに慣れている場合はおすすめです。
こちらも「ぺんてる」の筆ペンですが、水性染料なので和紙にはにじんでしまう場合があります。
コンビニや文具店でよく目にするのはこちらの水性染料タイプなので、購入するときには注意してください。
ただし、私はいつもこちらの水性染料タイプを使っていて、多少のにじみはありますが大きな失敗なく書けています。
筆ペン風に書けるサインペンが書きやすくて便利!
次に、初心者でも簡単に筆ペン風の文字が書けるサインペンを紹介します。
文具好きさんにはお馴染みの呉竹から発売されている筆ペン風サインペンは、文字系SNSでも人気です。
筆ペン風の文字が書けるサインペンなので、筆ペンに慣れていなくても、比較的書きやすいからおすすめ!
顔料インキなので、にじみづらいのも嬉しいポイントです。
こちらはぺんてるの濃い墨色と薄墨(グレー)の慶弔どちらにも使える筆ペン風サインペンです。
一本持っていると慶弔どちらにも使えるので、いざという時に慌てなくてすみます。
結婚式のご祝儀袋には必ず濃い黒の方で書きましょうね!
慣れないペンで上手に書こうと思ったら、ぶっつけ本番ではどうしてもうまくいきません。
結婚式の招待状をもらったら、筆ペンか筆ペン風のサインペンで書く練習をしておくと、焦らずにすみますよ♪
また、結婚式当日に芳名帳を書きます(最近は「ゲストカード」が招待状に入っていて、芳名帳を書かない場合もあるようです)。
使用する筆記用具は、新郎新婦や会場が準備していて、筆ペンやボールペンなどさまざまです。
「文字がうまく書けないから」と、友人や同僚に代筆してもらうのは良くありません。
芳名帳は、新郎新婦の記念になるものなので、できればきれいな字で書けるといいですね。
事前に練習しておくと、いざという時にも自信を持って記帳できますよ。
結婚式のご祝儀袋は書き方に注意!表書きは人数で違う
ご祝儀袋の表書き(短冊)は「名目」を上部に、「送り主(自分)の名前」を下部にフルネームで、バランスよく丁寧に書きましょう。
ご祝儀袋は表書き・中袋どちらにも新郎新婦の名前を書く必要はないので、間違えないでくださいね。
私の結婚式に招待した友人が、自分の名前ではなく私(新婦)の名前を書いていて、集計のときに戸惑ったことがあります(笑)
表書きは人数によって書き方が異なるので、注意が必要です。
この章では、人数ごとに違う書き方を紹介します。
基本的な書き方!個人の場合はフルネームを小さめに
水引の下に自分の名前をフルネームで丁寧に書きます。
名目(「寿」や「壽」など)より、ほんの少しだけ小さめに書きましょう。
夫婦や家族で連名にする場合はバランスに注意して
夫婦で連盟にする場合は夫の名前を右側に、妻の名前を左側に、2行になるように書きます。
このとき、どちらにも名字をつけて書いて良いのですが、妻の方は書かずにおいた方がわかりやすいかもしれません。
また、家族同士でお付き合いのある方へご祝儀を渡す場合、家族の名前を書きたいですよね。
短冊に3行で書くのは、慣れていない場合かなり大変だと思います。
その場合2行までなら短冊に書き、3行以上になる場合はご祝儀袋に直接書いても大丈夫なので、あなたの書きやすい方を選んでください。
また、3行をご祝儀袋に直接書く場合、名目の「寿」などの下を中央として、下部の中央に夫、妻と子の名前は左に書きます。
短冊に書く場合と少し違うので注意しましょう!
人数によって書き方が変わってくるので、マナーを守り書きやすい方法を選びましょう。
会社の同僚や友人と連名にする場合は順番に注意
会社の同僚と出席する場合、法人として出席する場合、友人同士で出席する場合などで書き方が違うので注意しましょう。
団体名やグループで渡す場合
会社の同じ部署や同じグループの友人でまとめてご祝儀を渡す場合には、中央に「(部署名)一同」「(グループ名)一同」と書きます。
さらに、白い別紙に全員の名前を書いて、中袋に入れましょう。
別紙の上部に「寿」と大きめに書き、下部には役職や年齢など目上の人を右側から順に、住所と名前を書きていきます。
同僚や友人と連名にする場合
会社の同僚や友人同士で連名にする場合、役職や年齢など目上の人を1番右側に書きそのあとは左側に2人まで、最大で3人までにします。
短冊なら2人まで、ご祝儀袋に直接書くなら3人までが良いですよ!
役職や年齢が同じ場合には、五十音順に右側から書きましょう。
人数が多くて書ききらない場合には、代表者の名前を中央に書き、そのやや左下に「外一同」と書きます。
書ききれなかった人の名前は、白い別紙に書いて中袋に入れましょう。
外国人の場合や会社名がアルファベットの場合
外国人の名前は、カタカナに直して縦書きにしましょう。
会社名にアルファベットが入っている場合、カタカナに直してしまうと、別の会社になってしまう場合があるようです。
もしカタカナにできる場合はカタカナで、どうしてもカタカナに直せない場合はアルファベットで縦書きにしましょう。
名目の書き方と予備の短冊の使い方
水引の上部分に書く言葉を「名目」と言います。
結婚式のご祝儀袋に書く名目は、「寿」「壽」「御結婚御祝」とかくのが一般的です。
「Happy Wedding」と印刷されているものもありますが、使うのはカジュアルな式の場合や親しい友人の場合にとどめておきましょう。
目上の方やかしこまった形式の結婚式の場合は漢字の名目を使用した方が良いでしょう。
どんな式なのか新郎新婦との関係などを意識して名目を選びましょう。
「結婚御祝」はお祝いの意味として同じなのですが、4文字は「死文字」と言って縁起が悪いので使わないでください。
もし失敗してしまったら、予備で入っている短冊を使うか、ご祝儀袋に直接書きましょう。
本来はご祝儀袋に直接書くのが正式なので、「短冊がなくなっちゃった!」と焦らなくても大丈夫ですよ♪
ご祝儀袋を買うと、すでに名目が印刷されているものが入っていますが、無地の短冊も入っていることがほとんどです。
無地の短冊は予備として使うことはもちろん、無地の短冊を下に重ねて「喜びが重なるように」という意味を表します。
失敗せずに書けたら、無地の短冊を重ねてお祝いの気持ちを表しましょう♪
ご祝儀袋と水引の間に短冊を挟むのですが、抜け落ちてしまうと誰のものかわからなくなってしまいます。
短冊の上部にほんの少しだけ糊や糊テープで貼り付けると、抜け落ちる心配がなくて安心です。
短冊全体に糊を塗るとベタついたりヨレたりするので避けましょう。
文字をきれいに書くコツととっておきの裏技
ご祝儀袋に筆や筆ペンで文字を書くのは、想像以上に大変だと思います。
ご祝儀袋だけでなく、当日は芳名帳にも直筆で名前を書かなくてはいけないので、きれいな文字が書けるように練習できるといいですね。
練習するのは面倒だし、時間もないわ。
そんなあなたのために、「きれいに書くコツ」と「絶対にきれいにかける裏技」を教えちゃいます♪
文字をきれいに書くコツ
まずは、準備体操と環境を整えましょう。
- 集中できるように静かな場所に移動する
- 深呼吸をして気持ちを落ち着ける
- 手をグーパーしたり手首を回したりする
- 背筋を伸ばして文字を上から覗き込むような姿勢にする
手首と指の曲げ伸ばしで文字を書くので、スムーズに動かせるといいですよ。
きれいな文字はきれいな姿勢から!上から覗き込むようにすると全体のバランスを見ながら書くことができます。
次に、文字を書くときに意識することです。
- 筆ペンを紙に対して垂直にする
- 短冊の中心と文字の中心を合わせる
- トメ・ハネ・ハライを丁寧に書く
- 文字同士のバランスに注意する
鉛筆やボールペンなど,普段使っている筆記用具はやや手前に傾けて書いていると思います。
筆や筆ペンは寝かせてしまうと線にメリハリがなくなり、格好良くかけません。
なるべくペンを立てて、垂直になるように持つとメリハリのある文字が書きやすいですよ。
文字が上手に書けても中心がずれていると格好悪いので、短冊と文字の中心を合わせましょう。
短冊と文字の中心を合わせるって、どうしたらいいの?
短冊の中心を合わせるには、文字の書き始めの部分だけにほんの少しだけ折り目をつけたり、後で消せるように鉛筆で印をつけたりするといいですよ。
文字の中心を確認するには、スマホなどで自分の名前を縦書き表示して、定規などまっすぐな物を当てて確認するといいでしょう。
トメ・ハネ・ハライを丁寧に書くことは文字をきれいに書く基本で、注意して書くだけで文字が見違えるほどきれいに書けます!
新郎新婦へのお祝いの気持ちを込めて、ゆっくり丁寧に書きましょう!
文字のバランスは、画数によって変わってきます。
画数の多い字は大きくなりがちなので、一字の名目(「寿」など)より大きくなりすぎないようにしましょう。
画数の少ない字は、画数の多い字より少しだけ小さめに書くと、バランスよく見えますよ。
絶対にきれいに書ける裏技
友人がこの方法を使っていたのですが「そんな方法があったのね⁉︎」と、とてもびっくりしたのを覚えています。
「時間がなくて全然練習できなかった!」そんなあなたを救ってくれる方法です。
必要なものはスマホだけなので、誰でもできますよ!
ここではiPhoneの「Pages」を使って説明しますね。
- 1スマホに縦書きで名前を表示する
何も選択していない状態で「…」→「書類設定」→「縦書き設定」をONにする。
- 2文字のフォントや大きさを変える
- 3画面の明るさを最大にする
- 4短冊を上に乗せ、筆ペンでなぞり書きをする
文字のフォントは楷書体を選ぶと、出来上がりのイメージがしやすいのでおすすめです。
こんなに簡単な方法があったのね!
練習してこの裏技を使うと、さらに良いですよ♪
結婚式のご祝儀袋は中袋もマナーを守って書こう
結婚式用のご祝儀袋を買うと、ほとんど中袋も付いています。
この中袋には、「送り主の名前」「住所」「ご祝儀の金額」をルールやマナーを守って書きましょう。
間違った書き方だと、新郎新婦に失礼になってしまいます。
この章では、中袋を書くときの数字のルールと中袋の書き方を紹介します。
ルールやマナーを守って、きちんとお祝いの気持ちを伝えましょうね♪
中袋を書くときの数字の書き方
中袋を書くときには、普段使っている文字ではなく、旧字体で書くのがルールです。
一 | 壱 |
二 | 弐 |
三 | 参 |
五 | 五または俉 |
十 | 拾 |
千 | 阡、仟 |
万 | 萬 |
円 | 円または圓 |
「五」と「円」はどちらを使っても大丈夫です。
普段書かない文字なので、練習してから書くと安心ですね。
ご祝儀袋の中袋や中包の書き方
ほとんどの場合、ご祝儀袋を買うと中袋か中包が付いてきます。
この中袋に、名前や住所を書く欄が印刷されているかどうか、縦書きか横書きかで書き方が変わってきます。
中袋に記入欄が印刷されている場合
本来ならば、中袋や中包も筆や筆ペンで書かないといけません。
でも、記入欄があらかじめ印刷されている場合は、黒のボールペンで書いても大丈夫です。
ボールペンを使うときには、上の2つに注意しましょう。
基本的に金額を書くときは漢字で書くのですが、すでに金額を書く欄が横書きで印刷されている場合には「金参萬円」「30,000円」と、どちらで書いても大丈夫です。
中袋に記入欄が印刷されていない場合
記入欄が印刷されていない場合、表面に金額のみを書き、裏面に住所と名前を縦書きで書きます。
記入欄が印刷されていない場合に1番注意しなければいけないのは、筆か筆ペンで書くということです。
金額、住所、氏名を全て筆ペンで書くのは結構大変なので、記入欄が印刷されているものがおすすめです。
中袋が入っていない場合や書き損じた場合の対処法
ご祝儀袋を買ったときに、中袋が入っていない場合があります。
包む金額が小さければ中袋は必要ありません。
でも、結婚式のご祝儀だと金額が大きいので、必ず中袋に入れましょう。
中袋は白い封筒や奉書紙、半紙、コピー用紙などで代用できます。
奉書紙や半紙、コピー用紙は特別な折り方をしないといけないので、白い封筒がおすすめです。
書き方は、中袋に記入欄が印刷されてない場合と同じです。
結婚式の前日や当日に慌てないように、事前に確認しておきましょう!
まとめ
- 結婚式のご祝儀袋を書くときには、使って良いペンとマナー違反になってしまうペンがあるので注意が必要
- 基本的には筆か筆ペンで濃い墨色で書くのが望ましいが、筆ペン風のサインペンなら使っても大丈夫
- ボールペンや万年筆、普通のサインペンだと細くなってしまうので、結婚式のご祝儀袋を書くのには適していない
- 結婚式のご祝儀袋を書くときには、濃い黒を使って楷書体でトメ・ハネ・ハライを丁寧に書く
- 結婚式のご祝儀袋の名目は「寿」「壽」「御結婚御祝」の中から選び、縁起が良くないと言われる四文字の「結婚御祝」は使わない
- ご祝儀袋の短冊に書く名前は人数によって違うので、個人なのか連名にするのか、団体名なのかなどによって書き分ける
- 短冊に名前が書き切らなかった場合は、別紙に書いて中袋に入れる
- いきなりきれいな文字を書くのは難しいのでできれば練習したほうが良いが、どうしても練習できない場合にはスマホを使った裏技もある
- ご祝儀袋の中袋の書き方にもルールがあるので、使って良いペンと旧字体を使って、正しい場所に書くようにする
結婚式のご祝儀袋は、マナーやルールを守って正しく書かないと失礼になってしまいます。
特に、筆や筆ペンを使わないといけないので、使い慣れていない場合はきれいに書くのがものすごく大変です。
マナーやルールを守って、正しくご祝儀袋や中袋を書き、新郎新婦をお祝いしましょう!
ご祝儀袋をどこで買うといいのか、売っている場所が気になるあなたはこちらの記事もおすすめ↓