なんとなく気分が落ち込んだり、眠れなかったり、仕事や人間関係のストレスを感じている…。
自分でもよくわからないけれど、体調不良を感じている方も多いのではないでしょうか?
私も最近夜中に何度も目が覚めてしまうことがあります。
自律神経の乱れが原因の不調は、アロマテラピーで自律神経を効果的に整えることが期待できます。
でもやっぱり、自律神経の不調って病院に行かないとだめなのかしら?
いいえ、そんなことはありません。自分で整えることができますよ。
この記事ではアロマテラピーの効果やおすすめの香り、効果的なアロマテラピーの方法などを解説します。
アロマテラピーの効果で自律神経を整えられる⁉
アロマテラピーって自律神経にどんな効果があるのかしら
ちょっとした不調なら病院に行かずとも、自分で不調な心身のお悩みを何とかしたいと思うのではないでしょうか。
アロマテラピーを自分ですると、香りの効果が脳にダイレクトに届くことで自律神経やホルモンバランスを整えてくれます。
まずはなぜ自律神経が整うのか、メカニズムを解説します。
アロマテラピーで自律神経が整う!?メカニズムを解説
アロマテラピーに使用する精油はたくさんの種類があります。
種類によって効能が異なるので、改善したい症状や目的に合わせて効果的に選ぶといいですね。
精油の「香り」は脳にダイレクトに届くので、効果的に自律神経やホルモンバランスを整えることが出来ます。
アロマテラピーを西洋の漢方と呼ぶこともあるそうですよ。
西洋の漢方なんて効果がありそうですよね。
医薬品や手術だけでなく、上手に併用すれば、効果的に心身を整えていくことが期待できるでしょう。
少し難しい話ですが、アロマテラピーの香りが自律神経を整えるメカニズムについて詳しく解説しますね。
「視覚」「聴覚」「嗅覚」「味覚」「触覚」という五感の中で、脳にダイレクトに伝わるのは「嗅覚」だけです。
鼻から吸収されたアロマの分子を嗅覚がキャッチすると電気信号へと変化します。
感情や本能をつかさどる「大脳辺縁系」や、自律神経系をつかさどる「視床下部」、「下垂体」などの器官にその情報が伝わります。
視床下部は、ホルモンのバランスや自律神経を司るとても重要な器官です。
アロマの香りが視床下部に直接働きかけることによって、自律神経のバランスが整い副交感神経が優位になります。
一方、大脳辺縁系には感情を司る「扁桃体」や記憶を司る「海馬」などがあります。
扁桃体は感情の中枢といわれています。
アロマの香りが扁桃体に直接伝わることによって、私たちは心地良さや安らぎを感じるのです。
香りを嗅いだときに、その香りに関わる懐かしい記憶を思い出すのは海馬の働きが関係しているといわれています。
アロマテラピーの効果を高めるおすすめの香り5選
ラベンダーは気持ちを落ち着かせてくれる有名な香り
アロマといったらラベンダーを1番に思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
酢酸リナリルという鎮静作用のある成分が副交感神経に働きかけることでストレスや緊張を和らげ、気持ちを落ち着かせてくれる効果があります。
アロマテラピーを自分でおこない、ラベンダーの香りを嗅ぐことで胃腸トラブルや不眠、頭痛などの緩和も期待できます。
リビングの芳香剤によく使われていますよね。
痛みの緩和を期待して用いられることも多いですが、もちろん100%効果を発揮するとは断言できません。
あくまでも補助的な効果、となります。
胃腸のトラブルや痛みを緩和するには、リラックスできることが大切ですよね。
気持ちを落ち着かせて、不快な不調を整えたいあなたにラベンダーがぴったりですよ。
オレンジは気分を明るくするフレッシュな香り
甘くて優しい、誰からも好かれるフレッシュな香りなので、気持ちが落ち込んだ時に気分を明るくしてくれます。
さらに緊張をほぐし、安らぎを与えてくれます。
私は美容院でマッサージをして貰うときに必ずオレンジのオイルでお願いしています。
元気が出る香りなので私はとっても大好きなんです。
もしあなたが今、落ち込んだり緊張したりしているなら、オレンジの香りがおすすめです!
ベルガモットはリラックスとリフレッシュの効果を持つ
オレンジに似た柑橘系の香りが特徴で、リモネンという身体の中の巡りをよくして交感神経を刺激し、活性化する成分が含まれています。
ベルガモットはラベンダーに含まれる酢酸リナリルも30%含まれているので、リラックス効果もあります。
リモネンとリナリルを含むベルガモットにはリラックスとリフレッシュ、両方の効果を持つといわれているのです♪
同じ柑橘系なのに、リラックス効果も期待できるのには驚きましたよね。
明るい気分になるだけじゃなく、心を落ち着けたいあなたに、この香りでのアロマテラピーがおすすめです。
身近なものに使われているネロリは穏やかな気持ちに
ビターオレンジの花から抽出された、優雅でフローラルな香りが特徴です。
不安な時や気分が落ち込んでいる時などにネロリの香りを嗅ぐと、穏やかな気持ちにさせてくれます。
ネロリは私も初めて耳にしたのですが、香水や化粧品などに使われていて意外と身近なものだったのでびっくりしました。
ラベンダーとネロリをブレンドすると安眠効果が期待できるそうですよ。
アロマテラピーで睡眠の質を上げたいあなたに、ネロリの香りがおすすめです。
サンダルウッドは馴染みある香りで安心感を得られる
エキゾチックな香りが特徴で別名ビャクダンとも呼ばれ、お香にも使われているので日本人には馴染みのある香りです。
サンダルウッドは深く心を落ち着かせてくれるので、不安感を減らし安心感を与えてくれます。
インドの寺院で古くから瞑想の時に使われていることでも有名なんですよ♪
ただ、インド産のサンダルウッドは希少なものとなり、日本でも精油は柑橘系に比べて価格が高い点が悩ましいですね。
メーカーによってはオーストラリア産など別の産地のものを使っているそうです。
ですがあの重厚感のある香りは、きっと値段以上の安心感が得られるのではないでしょうか。
どの年齢層でも使える香りなので、もしご年配の家族と同居しているなら、家族にも使えるおすすめの香りだと思います。
アロマテラピーを効果的に生活に取り入れる方法
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アロマテラピーは特別な道具がなくても大丈夫です。
簡単に生活の中に取り入れることができるのでぜひ試してみてください。
また最後には、アロマテラピー以外にも自律神経を整える方法も紹介しています。
芳香浴法は最もポピュラーで基本的な方法
アロマテラピーで1番基本的な方法で、精油を空気中に拡散して香りを楽しみます。
- ハンカチやティッシュペーパー、コットンなどに1~2滴垂らして枕元やデスクに置きます。
- アロマポットやアロマディフューザー、アロマストーンなど専用の器具を使うとさらに香りが長持ちします。
沐浴法は香りのある湯に全身や身体の一部を漬ける方法
精油を無水エタノールに混ぜて希釈したものや、バスソルトや植物油で希釈したものを湯船や洗面器などに入れて全身または手や足など身体の一部を浸ける方法です。
ただお風呂や身体の一部を温めるより、香りがあることでよりリラックスなど効果が期待できますよ。
- 希釈した精油を浴槽または洗面器などの湯にいれ、よくかき混ぜてから浸かります。
- 精油の使用量の目安
全身浴1~5滴
半身浴・手浴・足浴1~3滴
お湯の量に合わせてアロマの量・香りの強さをお好みで調整するといいと思います。
蒸気吸入法はのどの痛みや呼吸の不調を整えるサポート
精油成分を鼻や口から吸入することで、のどの痛みなど呼吸系の不調を緩和する方法です。
- コップや洗面器などに熱いお湯を入れます。
- 精油を1~3滴落とし、立ち上がる香りの蒸気を目を閉じながら吸い込みます。
頭からバスタオルなどを被ると、フェイシャルスチームとしてスキンケアもできますよ。
熱いお湯を用いるため、やけどには十分注意して行いましょう。
目を閉じることで、よりリラックス効果も期待できるのでおすすめポイントです。
湿布法は痛みの緩和効果を期待できる
湯(または水)で温めた(または冷やした)タオルなどを体の一部にあてる方法です。
- 洗面器などに湯(または水)を入れ、精油を1~3滴落とします。
- 精油を含む面が内側になるように折りたたんでから軽く絞り、体に当てます。
一般的に肩こりや生理痛などの慢性的な痛みには温湿布を、打ち身やねんざなどの急性的な痛みには冷湿布がよいとされています。
もちろん通院している場合、医師に相談し指示があれば守るようにしましょう。
痛みの原因に合わない温冷湿布では、かえって痛みを強めてしまう可能性もあるので注意しましょう。
トリートメント法はリラクゼーションや保湿などに有効!?
精油を希釈したトリートメントオイルを身体や顔に塗布する方法です。
リラクゼーション、保湿、整肌、血行促進、リンパの滞りや筋肉の凝りなどをやわらげるなどの効果があります。
- 植物性のオイル(ホホバオイルなど)をベースに、精油を1%以下の濃度になるように混ぜます。
- 肌に優しく塗布します。
希釈濃度ですが、顔に使用する場合は0.5%以下になるよう精油の量を調整しましょう。
またスキントラブルを起こさないか、手や皮膚の厚い部位に少量の塗布で試してからトリートメントしましょう。
自律神経が乱れる原因や症状を緩和する方法
アロマテラピー以外にも、自律神経が乱れる原因とそれに合わせた対処法があるので紹介しますね。
自律神経が乱れる原因は次のようなことがあげられます。
季節の変わり目や、人間関係・仕事・強いプレッシャーなどのストレス、昼夜逆転・偏食・睡眠不足などの生活習慣、疾患、ホルモンバランスの変化などです。
自律神経が乱れると、次のような症状が起こります。
腹痛や吐き気、食欲不振、多汗、頭痛や肩こり、動悸や不整脈のような心臓への症状が現れる場合もあります。
また、だるい、眠れない、便秘・下痢といったよく起こりそうな症状が出てくることもあるので注意が必要です。
ちょっとした疲れや風邪と勘違いしてしまいやすいため、あまりにも長い間続くようであれば注意したほうがいいですね。
自律神経は精神状態にも影響を与えるので、不安や緊張感が高まることがあります。
集中できない、やる気が出ない、気分が落ち込む、パニックになるなど不安感が出てくることもあります。
自律神経を整えるには次のような方法があります。
- 体温調節しやすい服を着る
- 暑さ対策・汗対策グッズを準備する
- 栄養バランスのいい食事を心がける
- 適度な運動をすることで緊張をほぐす
- 好きな音楽やお風呂でリラックスする
- 質のいい睡眠を取る
お風呂でリラックスする時や寝る時にアロマテラピーを取り入れるといいですね!
まとめ
- アロマテラピーの香りは脳に直接働きかけるので自律神経を整えるのに効果がある
- アロマテラピーとは「精油(エッセンシャルオイル)」を使って、心身のトラブルを穏やかに回復し美と健康に役立てていく自然療法のこと
- おすすめのアロマは、ラベンダー、オレンジ、ベルガモット、ネロリ、サンダルウッド
- アロマテラピーは芳香浴、沐浴、蒸気吸入、湿布やトリートメントという方法で、簡単に生活の中に取り入れられる
- 自律神経が乱れる原因は季節の変わり目、ストレス、生活習慣、疾患、ホルモンバランスの変化などがある
- 自律神経を整えるには、規則正しい生活、食事、適度な運動、質のよい睡眠を取るのが重要
なんとなく気分が落ち込んだり、体調不良が続いたりするのはもしかしたら自律神経の乱れが原因かもしれません。
アロマテラピーを効果的に生活の中へ取り入れて自律神経を整え、穏やかに過ごしてみてはいかがでしょうか。