朝食にも手軽に食べられる食パン、多めに買ってきて冷凍保存することがありますよね。
ところが、その食パンを冷凍・解凍して食べると「まずい!」と思ったことはありませんか?
実は食パンを冷凍すると”冷凍焼け”という現象が起き、解凍後に水分が抜けてパサパサの状態になってしまうことでまずいと感じてしまうようです。
特に食パンを使って作っているサンドイッチなど、中身が入っているものは冷凍するとまずいと感じやすいので避けた方がいいでしょう。
そして冷凍しても味を損なわないためには、買ってきたその日のうちに1枚ずつラップやアルミホイルで包み、冷凍庫の奥へ入れるのがポイントです。
ここでは、冷凍方法、おいしく食べられる解凍方法を詳しく解説していきます。
おいしく冷凍するには保存袋も、ニオイ移りしにくいものがほしいですよね。
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食パンを冷凍するとまずいのは冷凍焼けが原因!!
なぜ、食パンは冷凍するとまずいと感じることが多いのでしょう。
実は冷凍すると「冷凍焼け」を起こすことが原因で、解凍後に水分が抜けてぱさぱさになるとまずいと感じてしまいやすくなります。
なんと、食パンを冷凍保存したことのある人のうち8割が「冷凍した食パンに不満がある」と回答したそうです。
この項目では、冷凍した食パンがまずいと感じやすい原因について、徹底解説していきます。
冷凍焼けを起こすと解凍時パサついてしまうから
冷凍保存した食パンはなぜ「まずい」と感じる原因は冷凍焼けです。
冷凍焼けとは、解凍後に水分が抜けてパサパサの状態になってしまうことで、この状態の食品はビニールっぽい冷凍庫を思わせる味がします。
「冷凍臭くてまずい」と感じるあの味です。
これは冷凍保存した野菜や肉などの食品にも起こる現象で、誰もが一度は経験したことがある味なのではないでしょうか。
冷凍した食パンに不満がある人は8割
あるアンケートによると、「食パンを冷凍保存した経験がある人」は約9割でした。
アンケートの中で、「冷凍した食パンに不満がある」と回答した人は、なんと8割!
具体的には「食パンの風味が落ちる」「パサつく」「冷凍臭くてまずい」などの意見がありました。
経験者のほとんどは冷凍食パンに何らかの不満を感じているようです。
私も買ってきた食パンをそのまま冷凍したことがありますが、やっぱり冷凍臭くなってしまい残念に思った経験があります。
フィリング入りのパンは冷凍に向いていない
毎日食べる食パンは美味しく食べたいですし、日持ちさせることが出来たら最高ですよね。
冷凍保存はとても魅力的な方法なのですが、解凍後も美味しく食べるために覚えておきたい注意点があります。
実はサンドイッチやクリームパンなど、中身が入っているパンは冷凍保存に向かないんです。
中身の入ったパンは冷凍することで無条件に味が落ちてしまいますので、おすすめできません。
逆に食パンや丸パンなどのシンプルなパンは中身に左右されることなく保存できるので、冷凍保存に適しているといえます。
パンには様々な種類がありますが、どんなパンでも長期保存ができるとは限りません。
冷凍保存に適した種類のパンを選ぶことも大切なポイントです。
食パンは冷凍保存で美味しさ長持ち♪
食パンは冷蔵保存より冷凍保存が最適で、買ってきたその日のうちに1枚ずつラップなどで包み、冷凍庫の一番奥に入れましょう。
食パンに含まれるでんぷんは0~4℃で最も劣化しやすく、冷蔵庫内は2~6℃に設定されていることが多いので冷蔵保存はおすすめできません。
加えて、食パンは焼きあがった瞬間からどんどん水分が蒸発されてしまうので、なるべく早く冷凍保存すると解凍してもおいしく食べられます。
この項目では、冷凍保存がおすすめの理由や、食パンをおいしく冷凍保存する方法について解説します。
冷蔵保存は食パンが最も苦手な保存環境
基本的にパンの賞味期限は短く、長くても数日、短いものでは当日中というものも少なくありません。
日持ちはさせたいけど冷凍保存すると解凍が面倒。冷蔵庫での保存じゃダメなの?と思う方は多いのではないでしょうか。
私も以前はそう思っていました。買ってきた食パンは、とりあえず袋のまま冷蔵庫へポイっ。同じことしている人は要注意です。
実は、冷蔵保存は食パンが最も苦手とする温度環境なので、おすすめできないんです。
食パンの原料である小麦粉に含まれているデンプンは、0℃〜4℃で最も劣化しやすいと言われています。
一方、冷蔵庫内の温度は一般的に2〜6℃で、食パンが劣化しやすい温度とほとんど一致してしまうのです。
デンプンの劣化により食パンの味や風味は一気に落ちてしまいます。つまり、冷蔵保存は絶対に避けた方が良い方法なのです。
買ってきたらその日のうちに冷凍しよう
パンは焼きあがった瞬間からどんどん水分が蒸発していきます。
買ってきた日のうちに食べきれなかったパンは、その日のうちに冷凍保存しましょう。
水分を失ったパンは必然的に味が落ちてしまうので、長期保存する場合はとにかく早く冷凍保存することが大切です。
遅くとも賞味期限内には冷凍しましょう。
また、食パンは冷凍保存することでカビが生えにくくなるのも嬉しいポイントです。
あとで食べようと思って大事にとっておいたパン。カビが生えていたらとてもショックですよね。
実は常温・冷蔵保存の食パンには糖質や適度な湿度など、カビが大好物とする要素が含まれているため、油断するとすぐにカビの温床になってしまいます。
そんな恐ろしい事態を避けるためにも、食べきれなかった食パンは冷凍保存するようにしましょう。
1枚ずつラップかアルミホイルに包んで保存
次に、実際に冷凍保存するときの方法をご紹介します。
はじめに、1枚(1食)ずつラップ·アルミホイルに包み、ジップロック等の袋に入れましょう。
先ほどもお伝えした通り、パンのおいしさは「いかに水分を蒸発させずに保存できるか」にかかっていると言っても過言ではありません。
ラップやアルミホイルに包んで保存することで、パンから水分が蒸発するのを防ぐことができます。
ラップの場合は安価で手軽であること、アルミホイルの場合は熱伝導がよく一気にムラなく冷凍(急速冷凍)することができるという特長があります。
特に急速冷凍は、水分の蒸発を最小限に抑えて冷凍することができるオススメの方法です。
ラップ・アルミホイルはそれぞれに特長があるので、どちらの方法も試して食べ比べてみるのも面白いですね。
ただし、ラップもアルミホイルも材質上、形の保持が難しく破れやすいというデメリットがあります。
冷凍する前にはジップロック等の袋に入れ、潰れないようスペースを確保してから保存しましょう。
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しっかり密閉できる上、洗って繰り返し使えるのでコスパも優秀。
温度変化の少ない冷凍庫の奥で保存しましょう
冷凍庫の開け閉めにより、冷凍庫内では急激な温度変化が起こります。
この「急激な温度変化」は冷凍焼けの原因になります。
開け閉めの回数をできる限り少なくすることはもちろん、温度変化の少ない冷凍庫の奥で保存しましょう。
冷凍庫を開けて庫内の温度が上昇すると、パンが少し溶け水分が抜けます。
その後、冷凍庫を閉め庫内の温度が低下すると、抜けた水分が霜になり冷凍焼けの状態になってしまいます。
冷凍焼けを防ぐことで、食パンを冷凍、解凍してもおいしく食べられますよ♪
食パンを冷凍して解凍するなら自然解凍かトースターで
冷凍した食パンを、どうやって解凍したらおいしく食べられるのか気になるあなた。
常温あるいは冷蔵庫での自然解凍、さらにはトースターで一気に温める方法がおすすめです。
特に自然解凍すると、解凍後そのまま食べられるので、風味や食感を味わいたいならぜひ実践してみましょう。
この項目では冷凍した食パンをおいしく食べるための解凍方法についてご紹介します!
常温あるいは冷蔵庫で自然解凍する
冷凍した食パンを食べる時は、自然解凍に限らず、中までしっかり解凍するのがポイントです。
寝る前に冷凍庫から冷凍庫に移しておけば、朝食の時間には中までしっかり自然解凍でき、美味しく食べられます。
自然解凍すると、解凍後はそのまま食べることができますよ♪
パン本来の風味や食感を味わいたい方におすすめの方法です。
お急ぎの場合は、2~3時間常温で置いておくことで自然解凍解凍することができます。
ただし、冷蔵庫も常温も解凍後に長時間置いておくことは、味と品質を下げることに繋がりますのでおすすめできません。
温めておいたトースターを使って焼く
冷凍した食パンは、事前に温めておいたトースターを使って、「高温」かつ「短時間」で焼き上げる方法もおすすめ。
一気に焼き上げる方法なら、焼きムラを抑えつつ水分の蒸発を最小限にすることができます。
また水分が少ないと冷凍した食パンは、解凍時にパサつきやすくなります。
もともと水分の少ない食パンやバケットなどは、焼く前に清潔な霧吹きで1~2プッシュ水をかけることで水分を補充できます。
中はモチっと、外はサクサクのパンに仕上がりますよ。
離乳食の食パンは冷凍しそのまま解凍してだけはNG!!
消化器官が未発達な乳児にとって、冷凍したとしても必ず加熱しましょう。
パンに付着した菌を殺菌するだけでなく、加熱することで消化しやすくしてくれるので冷凍した食パンは必ず加熱してから離乳食に活用しましょう。
この項目では冷凍した食パンを解凍後、加熱して離乳食に活用する場合のおすすめレシピ・食べさせ方を紹介します。
離乳食初期にはすりおろしてミルクパン粥がおすすめ
生後5〜6ヶ月頃(離乳食を始めたばかりの時期)は、ポタージュやヨーグルトのようなペーストが硬さの基準。
解凍する前にすりおろすことで、簡単にペースト状のミルクパン粥ができる時短テクニック♪
1回あたり大さじ1くらいが目安となります。
出来上がりが1回量となるレシピを紹介♪
水の代わりに、粉ミルクを解いたものを用意しても良いでしょう。
明治のらくらくキューブなら1個で40mlなので、少し水を多めに作れば簡単に用意できそうですよ♪
作り方は簡単!
- 手順1冷凍し固まってる状態で、食パン1/4枚をすりおろす
煮る前にすりおろしておくと、裏ごしする手間が不要になります
- 手順2水もしくは牛乳などを温める
フツフツと縁に泡が出るくらいでOK
- 手順31のすりおろした食パンを入れ、数分煮てポタージュ状になれば出来上がり
弱火でやると焦げにくいしタイミングを図りやすい
電子レンジを使う場合は、先にレンジで水や牛乳を温めておきましょう。
混ぜてから加熱すると、水や牛乳が温まりにくいので上手に仕上がりません。
時短するならば、食パンを冷凍する時は、8枚切りを1/4枚ずつにカットして個別に冷凍しておくと便利ですよ♪
離乳食中期は果物や野菜も混ぜたパン粥がおすすめ
離乳食中期まで進むと、パン粥も「舌でつぶせる硬さ」へとステップアップしていきます。
離乳食中期は細かくちぎるので一度解凍し、水や牛乳などでしっかり加熱するのがポイント。
冷凍して硬い状態のパンを細かくするのは至難の業、正直固すぎて無理です。
自然解凍もしくは電子レンジで10秒ずつ加熱して、柔らかくなりすぎないように調整するとちぎりやすいでしょう。
用意する材料やおすすめの食材を紹介しますね♪
最近和光堂では「はじめての離乳食」シリーズで、裏ごしほうれん草やにんじん、とうもろこしなどが販売されているのはご存知でしょうか?
「はじめての離乳食」シリーズは1キューブで小さじ1分のペースト野菜が簡単に用意できる便利なアイテムです。
予め溶かさず入れる場合は、水や牛乳を120cc用意すればOK!
他にも、離乳食中期では以下のような食材がおすすめです↓
では作り方を確認してみましょう。
- 手順1解凍した食パンは、5〜7mm角にちぎる
小豆〜大納言小豆1粒くらいが目安
- 手順2水or牛乳を温める
- 手順3野菜や果物など入れたい食材があれば先に入れて加熱する
乾燥野菜など活用する場合も、このタイミングで入れる
- 手順41のちぎった食パンを入れて、ひと煮立ちしたら完成
中期は2回食、1日2食となります。
1食がパン粥なら、もう1食はおかゆなどバランスが取れるとベストでしょう。
離乳食後期も冷凍パンは解凍後加熱してからあげましょう
歯茎で潰せる硬さが目安となり、大人と同じように食べられるものも増える離乳食後期でも、冷凍したパンは加熱しましょう。
消化器官が発達したとはいえ、やはり大人に比べれば未熟なのは変わりません。
離乳食後期はパン粥のようにドロッとしたものよりは、オープンサンドなど噛む楽しみを味わえる食べ方がおすすめです。
ではおすすめレシピを紹介しますね♪
では作ってみましょう。
- 手順1冷凍した食パンは半解凍くらいまで、自然解凍させておく
- 手順2長さ5cm、幅1cmくらいを目安にスティック状にカットする
手づかみでつかみやすい大きさ
- 手順3かぼちゃの場合、電子レンジで加熱後フォーク等で潰す
ほうれん草や人参を使う場合も、加熱して潰したりみじん切りにすると良い
また野菜に味を加えるため、削り節や青のりなども風味付けにGOOD
フルーツを使う場合は薄いスライスか、みじん切りにする - 手順4トースターで2のパンに焼き目が付くまで焼く
200℃で3分くらい、トースターによる
- 手順54の焼いたパンに、3の野菜ペーストやフルーツ、ジャムなど塗る
野菜ディップは一度にまとめて作り、製氷皿や冷凍用のパックに入れて冷凍保存も可能です♪
まとめて作り、使う分だけ解凍する方が時短になりますよ。
まとめ
- 冷凍した食パンがまずいのは冷凍焼けして、解凍時に水分が失われてパサつくため
- サンドイッチやクリームパンなど中身の入ったパンは、冷凍保存すると特にまずいと感じやすい
- 冷蔵庫は2~6℃で食パンのでんぷんが劣化する0~4℃とほとんど一致するので、冷蔵保存は避けた方が良い
- 焼きあがった瞬間からどんどん水分が蒸発していくため、食パンは買ってきたらその日のうちに冷凍する
- ラップあるいはアルミホイルで1枚ずつ包み、温度変化の少ない冷凍庫奥に保存する
- 解凍する時は常温・自然解凍するか高温で一気に焼き、中までしっかり解凍するとまずいと感じにくい
- 特に自然解凍すると、解凍後そのまま食べられるので、風味や食感を味わいたいならおすすめ
- 冷凍した食パンは解凍後に加熱すれば、離乳食の初期から後期まで使えてとっても便利
私もこれらの方法を実際に試してみて、「こんなに美味しく食べられる方法があるのか…‼︎」と驚きました。
どれも今日からできる簡単な方法ですので、気になったら是非試してみてくださいね。
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