
テラリウム初心者でも飼いやすい生き物ってなんだろう?
「テラリウム」を一言で言うと、透明なガラス容器の中で植物や動物を育てることです。
テラリウムの初心者には、メダカを飼うことをおすすめします。
メダカは小さなボウルのような容器でも飼育することができるので、場所をとらず初心者でも飼いやすい魚なのです。
メダカは小さいけれど、水質や水温の変化にも強いのです。
ガラス容器の中で小さな自然の世界を作り、インテリアとして飾っておくこともできるんです!
メダカや植物以外の材料は100均で揃えられるので、初心者でも低価格で始めることができます。
この記事では、テラリウムの作り方や飼い方のポイントを解説します。
テラリウムで初心者がメダカを飼うといい理由

メダカは小さくてとてもきれいな魚なので、テラリウムがそのメダカの魅力を最大限引き出せることです。
おうち時間が増えた今日この頃。
ストレスの多い生活が続きますよね?
そんな時にも、家の中に綺麗な自然と観賞魚があったらすごく癒されます。
テラリウムを作ってみようという人、メダカを飼ってみたいという人にメダカの魅力を紹介します。
とっても飼いやすいメダカの魅力
- メダカは上から見た時と横から見た時とでは模様が違うので、アクアテラリウムだったら両方を楽しむことができる
- メダカは丈夫なので、水質や水温が変化しやすい小型容器でも飼育しやすい
- 小型水槽やボトルでも無理なく飼育できるので初心者にも始めやすい
- メダカは日本の在来種がベースとなっている観賞魚なので、日本の水との相性も良く、カルキ抜きした水道水で飼育できる
私は小型容器でも飼育できるというのがすごく魅力的だと思います。
大きい水槽だと水替えもおっくうになりがちなので、持ち運べるくらいの大きさの透明な容器だと便利ですね。
意外と知らないメダカの生態
- メダカはダツ目メダカ科に属す淡水魚で、3~4cmほどに成長する
- メダカを飼育する時の温度は5~30度ですが、23~27度が一番元気に動き回れる温度である
- 寿命は約2~3年ですが、屋内で飼うなどの環境によって最長では5年ほど生きることもある
- 雑食性で、ゾウリムシやミジンコなどの動物質のものから、植物プランクトン・非常に小さな水草などの植物質の餌まで食べることができる
- 産卵期は水温が上昇する4~9月頃で、1回の産卵で直径1.0~1.5mm前後の卵を10~30個ほど産む
テラリウムを作ってみたい!飾りたい!と思っても、初心者がいきなり熱帯魚を飼うなんて難しいでしょう。
でも、メダカだったら水道水が使えますし、丈夫なので初心者にも向いていると言えます。
メダカテラリウムの作り方やおすすめ植物を紹介

テラリウムを作る際に、主に必要なものは以下のものになります。
- 水槽・透明な容器
- 底砂
- 流木や岩
- 水草や植物
テラリウムの材料はホームセンターなどで購入することができます。
また、水槽の場合は「底面フィルター」を使うと水質管理がしやすいです。
お金を出して買わなくても、雑草やコケ・落ちている木の葉・落ち葉・石などは庭や山などで自然に生えているものを活用できます。
※ただし、自然公園や国立公園の動植物は採ってはいけない決まりがあるので取らないようにしましょう。
メダカテラリウムの作り方は難しくない!
メダカテラリウムの作り方を順を追って紹介します。
- 手順1容器の底にプラダン(プラスチック段ボール)、もしくは底面フィルターを敷く
水槽や透明容器の底が割れないようにするため
- 手順2砂やソイルなどの底砂を敷く
底砂に水草を植える場合は5㎝くらいの厚みがあった方がいい
- 手順3流木・石・岩などで石垣を積むように組み合わせて土台を作る
流木や石が不安定だったら木ネジやシリコンで留めるといい
- 手順4土台ができたら、カルキを抜いた水を入れる
水は1匹あたり2ℓ位を目安にする
- 手順5土台の上に用土を盛る
水草を植え付けるために5㎝くらいあるといい
- 手順6植物はピンセットを使って植え付ける
土台部分の流木や石組に水草を植え付けてから、底石にも水草を植える
- 手順7メダカを入れる
ショップで買った際に入っている水は汚染されている場合があるので入れない
テラリウムは水槽や透明容器があれば土や石・流木・水草を配置するだけで作れてしまいます。
いろんな種類のメダカがいますが、赤いメダカは底砂を白くして緑の水草や植物があるととっても色がきれいに見えるのでおすすめです。
銀色っぽいメダカだと、底砂を茶色や黒色にすると上から見ても横から見てもメダカの色が際立って見えます。
底砂や植物類も種類がたくさんあるので組合せがたくさんあるので自分好みのものが作れます。
作り方も難しくないので初心者でも楽しく作れそうですね!
メダカテラリウムの作り方の中で、自分のこだわりポイントなどがあると自分だけのテラリウムになり、より愛着が湧くと思います。
メダカはどれくらいの値段で買えるの?
メダカの種類は100種類以上もあります。
ネットショッピングサイトでは一般的なメダカだとだいたい10匹で1,500円前後で売られています。
ですが、ホームセンターだと安いもので1匹15~40円、高いものでも1匹300~500円で売っていました。
ネットショッピングサイトとホームセンターの値段の違いにビックリしました。
種類によっても値段が違いますし、売っているお店でも値段がだいぶ違ってきます。
ネットではセットの値段なので高く感じてしまうかも知れません。
メダカの種類も値段もいろいろあるので、自分の地域のお店などもよく調べて自分の好みに合ったメダカを選んでください。
メダカテラリウムにおすすめの植物
メダカテラリウムに使う植物ですが、陸地部分に植える植物と水の中に入れる水草があります。
まず、陸地部分に植える植物を紹介します。
- ポトス
- タマシダ
- シノブゴケ
- アヌビアス・ナナ
- ウィローモス
人気の植物を5つ挙げましたが、この5種類は丈夫で光がそんなに必要ないところが魅力的です。
つまり、照明器具もいらず初心者にも向いているということ。
私は植物をすぐ枯らしてしまうので、丈夫なものだと安心できますね。
次に水草です。

メダカの隠れ家になったり産卵床になったりと、メダカの飼育には水草が欠かせません。
水草には根を張るタイプと浮き草タイプがあります。
根を張るタイプだと
- マツモ
- アナカリス
- アヌビアス・ナナ
などがあります。
浮草タイプだとホテイアオイやミジンコウキクサなどが人気です。
お手入れの時間がなかなかとれない、という人には人工草もおすすめです。
テラリウム初心者でも100均で道具を揃えられる


初心者だしテラリウムをちゃんと作れるかどうかも不安なのに、そんなにお金を使いたくないわ。
初心者がテラリウムを作る時にお金をかけずに作ろうとすると、やっぱり100均でそろえられないだろうか、と考えますよね。
残念ながら水草は100均には売っていないので、ホームセンターや熱帯魚を扱っているペットショップで買いましょう。
テラリウムを作る時に使うもので、100均に売っているものはこちら↓
器具・容器 | 消耗品 | お掃除・管理 |
---|---|---|
小型ファン | ろ過シェル | ガラスクリーナー |
水温計 | ゼオライト | メラミンスポンジ |
エアストーン | 酸素タブレット | クエン酸ウロコ取り |
エアチューブ | ソイル | クリーナーポンプ |
吸盤フック | メダカのエサ(フレーク) | 吸水ポンプ |
ロカボーイ | メダカのエサ(浮上タイプ) | シリンジ |
インテリアクラッシュストーン | バクテリア剤 | 網 |
ビー玉 | カルキ抜き | ピンセット |
ガラスの器 | 白玉石 | |
プラダン | ||
ガラスストーン | ||
アクアプランツ(造草) | ||
プラスチック流木 | ||
観葉植物 |
何か所か100均を調べましたが、品ぞろえが良いのはダイソーでした。
ダイソーにないものが他の100均にあったりもするので、何件か回ってみることもお勧めです。
100均でそろわなかったものだけホームセンターなどで買うのが安く済む方法です。
水草とメダカ以外の道具は100均でそろえられます。
自分の作りたいモノをできるだけ具体的に考えて、必要なものをリストアップしてから買い物に行くと良いでしょう。
実際に完成図を絵に描いてみれば、初心者でもイメージが固まると思います。
テラリウムでのメダカの飼い方や水替えはとても簡単!

テラリウムを実際に作って、自分の家のきれいなインテリアになりました。
でも、植物もメダカも生きています!
ちゃんと飼い方を調べてあげることが大事ですね。
メダカを飼うということは毎日エサをあげ、定期的に水替えをしてあげる必要があります。
メダカのエサのあげ方
エサのあげ方は1日2回が基本です。
メダカの1回のエサの量はだいたい2~3分で食べきれるくらいの量です。
顆粒タイプのエサ : 0.25cc
フレークタイプのエサ : 0.25cc
この、一日の餌の量を目安に餌をあげてください。
0.25ccがどれくらいかというと、だいたい耳かき1杯分くらいです。
耳かき1杯分が一日のエサの量なので、1回のエサの量はその半分くらいですね。
15℃以上:1日2回
10~14℃:1日1回
9℃以下:エサをあたえない
上記のように、水の温度によっても餌をあげる回数が変わってきます。
20℃より水温が下がる時は徐々にエサの量を減らしてください。
食べきれなくて余ったエサは網などで細めにすくってあげると、水が汚れるのを防げますよ。
メダカの水替えとお掃除
次に水替えについてお話しします。
水替えの頻度ですが1週間から10日に1度、5分の1~3分の1くらいの量の水を換えます。
コケなどが生えている場合は、水替え前にコケなどの汚れをこすり、水槽の半分くらいの水を交換します。
せっかくテラリウムを作ったのに汚れていては癒されませんよね。
ガラス面を磨いてあげると、メダカの姿もよく観察でき、より愛着が湧きます。
植物もちゃんと育てたい人には専用ライトなどが必要ですが、極端に温度を下げず、毎日エサをあげていれば、テラリウムのメダカの飼い方はそんなに難しいものではありません。
飼育上の注意点
最後になりますが、メダカを飼うにあたって守って欲しいことがあります。
日本にはたくさんの種類のメダカがいます。
そんなメダカたちはもともと日本にいた黒メダカを元に生み出された魚なのですが、自然界には存在していない血統・特徴を持っているので、絶対に放流をしてはいけません。
飼うのが大変になったからといって、川に流したりしないでください。
もともとその川にいたメダカたちの遺伝子が変わってしまうことがあるのです。
ですので、飼えなくなったからといって川に放流したりしないでください。
お願いします。
まとめ

- メダカは小さなボウルのような容器でも飼育することができるので、場所をとらず初心者でも飼いやすい魚である
- メダカは小さくてとてもきれいな魚なので、テラリウムはメダカの魅力を最大限引き出せる
- ホームセンターだと安いものでメダカ1匹15~40円、高いものでも1匹300~500円で売っている
- 陸地部分に植える植物、水中に植える水草などを選んで入れてあげるとメダカの隠れ家にもなるのでおすすめ
- 初心者でも水草とメダカ以外の道具は100均でそろえられる
- メダカに毎日エサをあげ、定期的に水替えをしてあげる必要がある
- 売られているメダカたちはもともと日本にいた黒メダカを元に生み出された魚なのですが、自然界には存在していない血統・特徴を持っているので、絶対に放流をしないでください
テラリウムで初心者がメダカを飼うことはそんなに難しいことではないということがわかりました。
テラリウムに興味のある方はぜひおうち時間に楽しんでください。
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